2009年06月05日

『愛を笑いとばす女たち』

愛を笑いとばす女たち元気になりました。
ご心配いただきありがとうございます!

えー、相変わらず本は色々と読んでいるのですが、最近読んだ『愛を笑いとばす女たち−坂東真砂子』は久々に心に残ったので感想を。

何度も書いていますが、移動距離とアイデアの量は比例するという言葉は本当に最もだと思います。生まれたところ、育ったところとは別の土地での経験というのはとても大事な事。

本って素晴らしいなって思うのは、実際にそこに行かなくても、
経験した人の感じたことや思ったことを知る事ができることです。

この本を読んで「なるほどな」と思う事が沢山ありました。
同意とはまた違うんだけど、そういうのも「アリ」だなという考えです。

「この恋が一生続きますように」
「これが最後の恋になりますように」

とはキリスト教がもたらした概念?
本能とは汚らわしいものでしょうか?

思いもよらない考えが出てきます。

私、いや、日本女性は見えないものに縛られている(男性もね)。
マイナスだと理屈でわかっていても、良かれと思ってしまっていることを恐ろしくも思います。
日本独特の「チカン」であったり「覗き」などでの性的興奮がなぜ起こるのかもわかったように思います。
固定観念というか・・・ある種の教育、国民性というのはすごいなぁと思います。

そして私が南国を求めるのもわかるような気がした(笑←つまり肉食という事。
でもどっぷり日本人なのも分かった。

先進国の失ってしまったもの、途上国での倫理不足。
なんと言ったらいいのか・・・。

本当に「なるほどー」と言いながら読んだ本です。

恋と愛と情と欲と嫉妬と羨みの関係性や自分のなかでの自分の感情の誤解。

あぁ深い、深すぎる・・・。

郷に入れば郷に従えというのは、郷の中の他者に対してでもあり、自分を守るためでもあるのではないかと思います。
人は認められることにより自信ができるし、なにより喜びを感じる。
ある意味妥協から得れる幸せなのかもしれない。

始めにも書きましたが、新たな考え方を知ったということで、私が作者に同意したというのとは別です。
考え方や、そう思う経緯について納得もできます。
でもやっぱり、私は日本人であり「こうありたい」という思いがあるからね・・・。

かわいい女と思われたい。
私はそんな呪縛からは逃げられません。
やっぱりそう思われたいのです。

色々と考えさせられるので、女性は読んでみてください。



--------- おまけ -----------------------------------------------


*作者の坂東真砂子さん。名前を聞いた事あるなーと思ってたら猫虐待事件の本人だった・・・。
このブログにも書いてたと思ったんだけど、拾えなかったです。
「猫虐待事件」とは、日本経済新聞紙上で公開した、飼い猫の避妊手術を拒否しつつ飼い猫の生んだ子猫を殺していることを告白したコラムが発端となり問題となった事件。

こんな感じ↓
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/770743.html

偏ってるというか独自の意見があるというか・・・。

ま、本を読んだ後で気がついてよかった。
なんだか残念な感じだけど。
posted by ケリイ at 19:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Posted by fbtveqqyji at 2014年03月17日 08:52
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